誰かさん

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まろうだ。主人の人格で、薬の調薬に当たる。
ゆあと同じ役割だ。主にゆあが作り、男性物や他の手助けとなるものは俺が作る。
助手のようなものだと理解してくれたらいい。
俺らのかなり前に、もう一人幼い奴がいたんだが…本人はあまり書くのにも慣れてないと言うし、飛ばして俺になった。
治療班はもう全員分かるだろう。
れのあ、ひさ、ゆあ、俺の4人。6人くらい欲しかったんだろうが、まぁ仕方ない。
監視下に置いても、主人が最優先だからな。
前は主人の部屋に監視カメラなんて付けなかったようだが、あいつらがつけるようにした。
いつ自殺してるか、いつ逃げ出そうとしてるか、いつ自傷してるか、全て把握するためらしい。
俺は……まぁ、主人のこと別に嫌いなわけじゃないし、興味がないわけでもないが…管理組は一段と重い。
主人に恩があるらしい。温もりをくれたこと、寄り添ってくれたこと、否定しなかったこと。
あいつらにとってはこの行動が価値のありすぎるものだったんだろう。
俺も、主人には恩がある。だからこそ手を差し伸べる。
現実なんてもう出なくてもいいと俺は思う。あんな場所に出たって、生きてる価値のない人間が沢山いるだけだろう。
主人がいる場所に相応しくない。勉強なんて俺らが教えるし、料理や家事だって全部教えることが出来る。
ここに閉じ込めてしまえたら楽になれるんだろうか。

4/3/2025, 12:47:08 PM