「もう大丈夫だと思うよ」
ほら、と竹串を二本お箸のように持った友人が器用に生地をひっくり返していく。
おお〜凄い、と君と私、二人して歓声をあげた。
「こんなの、誰だって出来るしー」
照れ隠しに悪態をつきながらもタコ焼きを生みだしていく友人に感謝の気持ちを込めて拍手。
『かんぱーい』
もう一人来るはずの友人を待たずに、そのままタコ焼きパーティー開始。
「でもタコ焼きじゃないよね、中身ウインナーだし」
「試しに焼いてみたの、次はちゃんとタコを入れるよ」
「ねえ、チーズも入れてみようよ、帰りにスーパーで買ったんだ」
「また肥っちゃうよ?」
「なに、また太ったの?」
「二人してヒドい〜!」
酒やジュースを片手に焼き上がった熱々のウインナー入りタコ焼きを抓みながら、他愛もない話に花を咲かせた。
まだまだ、タコ焼きパーティーは始まったばかり。
テーマ「My Heart」
3/27/2024, 12:21:02 PM