NoName

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ベッドに本棚に作業机にタンスが置かれた
6畳の部屋。
ドアをきっちりとしめ、
電気を付けず薄暗闇に紛れる。
嫌な事があった時、人と関わりたくない時
私はこの空間に逃げる。

薄闇に思考を溶かしながら、
考える。
自分の事、これからの事、他者とのあり方の事。

答えの出ないそれらをただ薄闇に浮かべ溶かしていく。

再び部屋のドアを開ける時
私は薄闇に溶かしたそれらを忘れて
また、この世界と関わる。

それが正しい行為なのか、
間違った行為なのか
私は知らない。

6/4/2023, 10:16:51 AM