いつも小さな箱を部屋の隅に用意している。
私にとって大切なものをしまい込むためのものだ。
中身は小さなシールだったり、プレゼントのリボンだったり、ほんのささやかなものだ。
きらきらとして可愛らしいそれらを、時々箱から取り出しては眺める。
それぞれが思い出の詰まったものだから、箱を開けるたびにその時のことを思い出す。小物と一緒に思い出をしまい込んでいるようで、開けるたびにわくわくしてしまう。
私だけの宝箱、私だけの宝物。
私だけが知っている、密やかな宝だ。
11/20/2022, 10:47:02 AM