※胸糞が悪い
君の目が覚めるまでに、
わたしはなにを望むだろうか。
君の恋人になりたい
特別な存在になりたい
君と今すぐ結婚をしたい
君の喜んだ顔も悲しんだ顔も苦しそうな顔もなにもかも全部
わたしのものにしていたい。
沢山の欲望が私を呑み込み、溺れさせ、戻れなくする。
私欲だらけの汚い感情を、君が好きになるはずがないのに
何故か自分を止められないんだ。
ねぇ、はやく目を覚まして。…返事をしてくれないの?
「……ねえ、**……」
そりゃあ、そっか。
まるで悪夢みたい
君のふつうの恋人になりたかった。
妻のような特別な存在になりたかった。
君とふつうの結婚をしたかった。
私の欲望はほとんど叶わなかった。
でも、
君の悲しんだ顔は……苦しそうな顔は…
私の手によって、私のモノだけにすることが出来た。
誰にも奪われることの無い、きもちのわるい顔。
もう君は息をしない。
私が首を絞めたから。
もうあの顔は二度と見れない。
私が彼女を殺したから。
もう彼女は目を覚まさない。
誰かに首を絞められているみたいに、苦しさでたまらない。
君が目を覚ますまでに、もっと苦しませる準備してあげるからさ。
だから、早く、早く、起きて?
また苦しんだ顔をわたしに見せてよ
『目が覚めるまでに』
8/3/2023, 11:01:30 AM