NoName

Open App

 早く行かなくちゃと焦っていた。少し外に出てみただけなのに、思ったより遠くに来ていた。行きたいビルは見えている。でも、鉄道やら道路を越えていかないといけない。なかなかそこに行く道がわからない。

 とりあえず、転がるように目の前の坂道をくだる。すると男の人に声をかけられた。あのビルに行く? 少し困った顔をして考えると、「地下に降りて、そこから…」。詳しく説明してくれる。横にいた女の人が「私が一緒に行く」と言う。

 気づいたら、女の人と一緒に歩いていた。さっきの人といい、なんだかとても心地よい人たちだった。知らない人なのだけど、自然にすっと馴染むような感じだ。ビルの中をふわふわと歩いていたら、女の人がふとその一角に入った。ん? 人がたくさんいる? 

 はっと目がさめた。妙に白っぽい、もやがかったような世界だった。


「こんな夢を見た」

1/24/2026, 8:13:24 AM