『1件のLINE』
先日、クラスメイトにして俺の好きな人である小夜さんのLINEを交換できた。
だが、この後にどうすればわからない。こっちからよろしくって言うか? いや、キモがられるんじゃ無いか? なら相手から? ……どうすれば……。
部屋で一人うんうんと唸っていると不意にスマホが震えた。俺は反射的にスマホを手に取る。
小夜「煌驥君とLINE出来るなんて嬉しい! これからよろしくね!」
天にも昇る気分だった。まさかあの小夜さんからそんな事を言ってもらえるなんて……!
「こちらこそよろしくお願いします!」
ああ、最高の一日だ! よし、今日はこの良い気分のまま寝よう!
そして俺は充電器をスマホに挿し、夢の世界へ旅立つのだった。
※※
「うふふ」
思わず笑いが溢れてしまった。
まさか煌驥君が私とLINEを交換したいなんて言ってくれるなんて……今日も記念日にしておこうかな。
私は既に彼との記念日で埋まったカレンダーに更に書き足す。
「絶対に、逃さないからね……貴方は私の物、なんだから」
7/11/2024, 1:05:15 PM