凍える朝
母の声で夢から覚める。太陽の日差しがカーテンの隙間から差し込み床を照らしていた。私は布団によって暖まった体を外に出したくなくて身動ぎした。ガサゴソと布が擦れる音を鳴らした後、この温もりを離したくなくてもう一度夢の世界へと目を瞑る。
だが二度目の声。今度は急かすような怒ったような声色。開かない目を一生懸命に開く。その目で部屋にある時計を見れば起きるはずの時間より20分過ぎていた。
私は目を開き布団から飛び抜けた。廊下の床が寒さで冷たくなっている。昨日までは暖かかったのにと、心の中で思うも窓から見た景色にそんな思いも消し飛んだ。
冬の寒い時期、それに加え朝は凍える空気のせいで外が鮮明に見えた。悪くない。そんな日常の景色に微笑んだ
11/1/2025, 2:54:56 PM