永遠に
貴方は、私の全て。
だから、私は、
貴方の全てになりたいのです。
私は貴方の胸に、
冷たい銀の刃をそっと滑らせ、
引き抜きます。
貴方の胸から溢れ出す、
愛おしい、貴方の生命の赤。
静寂の中で、
私は貴方を抱き締めます。
力無く横たわる、
貴方の温もりを、
最後まで感じたいのです。
今にも消えそうな、
貴方の呼吸を、
全て受け止めたくて。
冷たくなった貴方の唇に、
そっと口付けます。
もう、大丈夫です。
貴方は私の手で、
永遠の安らぎを、
手に入れたのですから。
私は自らの胸に、
血に染まった刃を当て、
深く差し込みます。
鮮紅の流れは、
貴方の赤と一つになり、
二人を紅く染めていきます。
混じり合う赤は、
貴方への愛の誓いの証。
これで、貴方は、
永遠に――私のもの。
これで、私は、
永遠に――貴方のもの。
だから、私達は。
ずっとずっと。
一緒ですよ。
11/1/2024, 7:35:28 PM