「ねぇ、二人だけの秘密ですって」
「フーン、なんだかロマンチックな響きをしているけれど……私と君の間にもあったかなぁ」
「ふふふ、この間の帰り道はこっそり手を繋いだでしょ。とはいっても貴方は秘密主義ですから、わたしの知らないところでも色々と隠しているんじゃないかしら」
「それを言うなら君だって、私に隠している秘密くらいあるでしょう?」
「勿論一人だけの秘密もありますよ、ふふ」
「教えてくれなそうだなぁ」
「墓場まで持って行くつもりなの」
クスクスと片手で隠すように微笑む目の前の美しいひとが眩しくて、私は目を細めた。聞き出すつもりは無い。だって1度決めたらやり抜く人だから。頑固ともいう。
秘密多き謎多きひとは人間、魅力的に映るらしい。
冷たい香水のように、それは香るのだと思う。
貴方の場合も、また等しく。
#二人だけの秘密
ややお題とズレてしまった感が否めません
素直なひとも勿論魅力的です
物思いに耽るミステリアスな方を、
遠くから眺めていたいです
5/4/2026, 5:31:12 AM