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針が時を刻む音が好きだ。
かち、かち、かちという無機質で、無愛想な音を聞くのが好きなのだ。
私はそんな普遍的でツマラナイことを言ってのけるような阿呆なのだが、それでも君達はきっと此奴はそうなのだな、と理解してくれるだろう。この自己満足も、この普遍性に満ちた出来事を殊に特別だとでもいうように語る私の口も、まあなんと味気なく下らなく、なんとも厭に腹の立つものだと一笑に付してくれれば良い。
いずれにしろ、私もこの針に刻まれて生きているのだ。時に磔にされて生きているのだ。
君たちも同様にして生きているのだ。
だけど、君達は並べられるのさえ烏滸がましいと思うかも知れない。苛立ちを覚えさせてしまったら、申し訳なく思う。
時に、時から逸脱するような生き方をしたとしよう。その時、我々はざんばらに刻まれてしまうのかもしれない。さて、そんな時私たちはどう生きていけば良いのか。

2/6/2026, 3:05:42 PM