静かな夜。私がバルコニーへ出ると、少し後ろから貴方が声をかけてきた。貴方はいつも通り柔らかな笑顔で私を見ている。柵の上に手を置いて大きな月を見上げた。貴方は安心させるように、私の手に自分の手を重ねてきた。静かな、静かな夜。鳥の鳴き声の虫の音、木の揺れる音と葉の擦れる音しかしない夜。この静かな日々が続きますように。そっと、月に願いをかけた。
5/26/2024, 2:13:26 PM