霜川菜月

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空白


薄紫の空っぽの部屋を、一瞬だけ振り返る。

ここにはもう何もない。

なけなしの貯金と着替えを詰め込んだリュックを背負って玄関を出る。

ポケットにスマホ。
胸には君の笑顔。

手がかりは「空白の7年間」
必ず見つけ出す、君に何があったのかを。

9/13/2025, 11:58:21 AM