【二人ぼっち】
「ねぇ、君」
いつも通りお弁当を食べていると、綺麗な声が聞こえた。
「一人?」
「……はい」
「一緒に食べていい?」
制服の名札を見ると、一つ上の学年。
僕がうなずくのを待たずに隣に座る。
「いつもここで食べてるの?」
「……文句ありますか」
人目につかない階段の踊り場。
彼のようにきらきらした人には分からないだろう。
イラついて、つい突っかかる。
「ないない。これからも、来ていい?」
「え?」
「二人ぼっち、ってことで」
fin.
3/22/2026, 9:59:19 AM