小さな愛
彼とは生まれた時から一緒に人生を歩く運命だった。
大好きだったし彼が居ないと寂しくて辛くて。
それでも孤独に耐え、2人でいろんなことを乗り越えて生きてきた。
あれは倦怠期だったのか、私に飽きたのか、無視される事が何度かあった。
私の気持ちはギリギリと凍った。
もう戻ることはなかった。
お互い違う人を求めた。
何年か経ち、今2人で生活している。何事もなかったかのように…。
どれだけ一緒にいても腹の中は分からない。
何故か優しさは変わらない。でも、一度凍った心が溶けても同じ気持ちには、戻らないものなのだ。
私は彼と同じ墓には入らない。
入りたくないし、入る資格もない。
多分愛はあると思う。
ただ肌に触れられると無意識に拒否反応が出てしまうだけ。
今日も小さな愛を育てて1日が過ぎていく。
いつまで
裏切りの代償は死ぬまで続くのだろう
針のムシロに座らされたまま、惨めな眼差しを向けられ…。
今思えばバカな事をしたと思う。
戻れるなら戻ってやり直したい。
そんな事ばかりな恥ずかしい人生。
今名前さえ忘れて本物の愛だったのかさえ、分からない。
やった後悔よりやらなかった後悔…
私はやった後悔ばかり溢れている。
誰も知らない土地で生きていきたい
私を看取る子供達の気持ちを考えると申し訳なさで死にたくなる。
あの時…後悔するだろう、全て失うかもしれない、それでも良いからこの道を行きたいと思ったのだった。
私を止めることは誰にも出来ないだろう。
馬鹿で浅はかで恥知らずでちっぽけな私は簡単には死なせてもらえない
後悔し反省し償いの中で許されないことを肌で感じながら、生き恥を晒す罰を受けるのだ。
この命が終わる時初めて許されるのかもしれない。
それまで…笑って、笑い飛ばして、平気で今この時だけを生きていけばいいじゃないの…
6/25/2025, 1:40:00 PM