きれいな花畑…。
こんな神聖な場所、前世にはなかったし…。
どう考えても今世かな。
妹は美しい。
輝くルビーの瞳と天使のような白い髪と肌。
弱々しくて、守られるべきで、武術が得意な私とは似ても似つかない。
手を離したら飛んでいってしまうだろうな。
風に乗るたんぽぽのように、白くて淡いから。
そう花といえば。
クローバーがそこら中に咲いてたから、四葉のクローバーを探した。
妹に似合うのは、“しあわせ”の四文字だけだと、決まっているらしいから。
春の風が吹くこの季節。
今世の私なら小学校に入学した時かな?
はじめて声をかけてくれた彼と、クローバー探しをしたのを覚えてる。
花といえばもう一つ、彼が倒れた日花束を送った。
名前はチョコレートコスモス。
甘党だった彼にぴったりだと思ったけど、反応は微妙だったな。
ずっと寝てたし。
はあ、思い出は全部飛んでいったら良いのにな。
花みたいにきれいなものも、消しちゃった方が楽なのかも。
大切な人はもう作りたくない。
また、散ってしまうのは、もう懲り懲りだから。
.................................................
2026/04/29
妹に会った。
転生してからできた妹だけど、本当に愛らしい。
私はこの世界では、名家の娘だけど、妹の方が大切にされてきた。
それはもう見てわかる。
あのきれいな花を汚すわけにはいかないからな。
大人さえいなければ、彼女も自由だったはずなのに。
4/29/2026, 1:29:24 PM