ようやく、ようやく彼女に想いを伝えた。
けど失敗した。
ちょうど彼女の背中から太陽の光が差し込んでいて、彼女の表情が見えない。
彼女の反応が分からないから不安が募る。
視線を逸らして、うつむいてから俺の方を見ている、と思う。
うう……何か言って欲しい。
怖くて喉が乾いて痛い。
ゴクリと喉を鳴らしてしまうとそれが聞こえたのか、身体をびくりと震わせてから俺に向かって一歩、また一歩と近づいた。
そして見えるのは彼女の笑顔だった。
「私もです!」
その声と一緒に俺の手に彼女の温かい手が添えられた。
おわり
六一八、逆光
1/24/2026, 12:07:04 PM