少し遠くの丘にみえるものは、なんだろうか。
そもそも僕はどこに立っているのだろう。
また遠目に僕の背後を捉えている誰かが、いるのだろうか。
空は青い。
雨の兆しなどちらつきもしない。
雲が薄い。
そういえば、喉が渇いていたんだった。
目を開いて、なんの変哲もない白地の天井が目に映る。
体を起こして、キッチンに向かって、コップを手に取る。
蛇口をひねって、水道水を注ぐ。
コップに口をつけ、あおる。
口端から零れた水を、雑に拭う。
腹が痛い。
今日も付き纏う。毎日の微妙な体調の悪さ。
憂鬱が駆け上ってくる。
また布団に入る。
目を閉じる。
淡い無に包まれる。
思考も感覚も解けていく。
「このまま僕を導いてくれ」
またそこで、意識が途切れる。
それの繰り返し。
5/19/2026, 3:48:23 PM