樹雨

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やわらかな光に包まれる貴方を見た
それは天使のような女神のような。 貴方は神に祝福されているのだと思った
しかし日は登っては落ちるもの。 人はいつでも綺麗ではいられないのだと、私は知らなかった
私の期待は、崇拝は、尽力は。 ただ理想を押し付けていただけに過ぎなかったのだと
今、虚ろな目をした貴方に纏わり着くのは底知れぬ闇だけ
天使でも女神でもない。 貴方は人間だった。 それを私は失念していたのだ

10/16/2023, 10:34:23 AM