レラ

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 チリーン、チリーン!シャ!シャ!シャ!陽気な音楽と共にトライアングルを鳴らし、マラカスを振っている人間がいる。今日は特別な日なのだろうか?僕にはわからない。それより、とても寒い。雪が降っている。なのに、人間はなぜか沢山いる。でも、「ワン!ワン!」と僕が声を出しても誰も気にしない。陽気な音楽にかき消されているのか、皆んな僕の方を振り向きもしない。僕はその場が嫌になって、走る、走る、走る、とにかく遠くへ走る。でも、どんなに走っても寒いし、お腹も空いている。僕はこのまま死ぬのだろうか。雪の静寂に取り残されて。誰にも見つからず。嫌だなぁ、「クゥーン、、」と弱気な声をあげると、突然暖かい何かに抱き上げられる。「大丈夫?お腹空いてる?」と声をかけられる。人間だ。とても僕を心配してれてる目だ。そう思うと、安心して目を閉じる。これが、僕とご主人様の出会いだった。

12/17/2025, 4:28:42 PM