病院のベッドでぐったりと横たわる君
ついこの前まではあんなに元気だったのに
君との思い出が走馬灯のように出てきた
赤く腫れた目をまた涙が濡らす
ハンカチはぐしょぐしょで使い物にならなかった
どうして救えなかったのか
自分の身を犠牲にしてまで私を守ってくれた
悔しくてしょうがなかった
1度でいいから目を覚まして欲しい
声を聞かせて欲しい
そんな願いが届いたのか
うっすらと瞼が開いた
言いたいことは沢山あったけど
これだけは言う
「ありがとう、ごめんね、」
君は少し笑みを浮かべて
また瞼を閉じた
もう二度と開くことは無かった
「ありがとう、ごめんね」
12/9/2024, 8:41:08 AM