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夕暮れは間もなく濃い藍色へと染まっていく。教科書をとん、と机に置くと大きな窓を開け放った。白く透けたカーテンは空の色を纏ってふわりと中へと風を運ぶ。パンにあうミルクの芳ばしい香り。向かいの雨戸から溢れた光から賑やかな声が聞こえた。ご近所さんはシチューなのかもしれない。そう思うと少しお腹が切なくなった。

/ 遠い日の記憶

7/17/2023, 1:32:05 PM