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さはさはとした風、身体を擦り来ては去っていく風に恋と思います

深く息を吸って、止めて



ただただ五感を皮膚の触覚に注ぐ

それが過ぎる

胸骨が開き、肺や心臓を風船に吊るされて浮かされているのです

それは私を引き張りながらに、置き去りにしていくのです

心地なんて曖昧なものではありませんでした

形容なんてものにしては何も残らず、この世の一切を些事に投げてしまうでしょうから、恋そのものでしょう

10/10/2025, 9:49:43 AM