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「部屋の片隅で」

一人の時間は、とても大切だ。

私はたいてい、日中を一人で過ごす。人と会う予定がないわけではないが、毎日ではないし、連絡事項も、基本メールで済ましている。娘も16時ぐらいまでは学校から帰ってこないので、それまでは私一人の時間だ。

部屋の片隅にPCを置いていて、考えごとや創作は、そこでする。まとまらなければ、ソファにも移動して、気分転換に本を読んだり、3DSでドラゴンクエストⅡをしたりする。そしてまた、思い立ったかのように文章を書く。そんな生活だ。

「一人になりたい」といった他人との関わりを持ちたくない心の状態を、心理学では「親和回避欲求」と呼ばれている。他人がいると感情がうまく整理できない、落ち着かないなど、他人を拒否する欲求だ。

その親和回避欲求が出やすくなる大きな理由が、日々のストレスだと言われている。

毎日の通勤。職場での人間関係、働いても上がらない賃金などなど、世の中はストレスで溢れている。いや溢れているなんてものではなく、人によっては洪水、氾濫といった災害レベルだ。

うつ病を心の風邪と表現したのは、厚労省だ。誰でもなるかもしれないよという啓蒙には役に立った表現だったが、一般の風邪と違うのは、完治しないこと、再発率が高いこと、そして場合によっては自ら死を選択することもあるということだ。

部屋の片隅で、一人になって脳を休める。趣味に没頭してもいいし、何もしなくてもいい。

いや、何も部屋の片隅である必要はない。散歩やランニングなどの有酸素運動は、うつ病の発症抑制や治療に効果があることがわかっている。周りに他の客がいたとしても、一人カフェでお茶もいいらしい。

心がいっぱいいっぱいになる前に、何もせず、ぼ〜っとしよう。

あなたは一人の時間、取れてますか?

12/8/2022, 3:43:07 AM