あなたが僕を切り裂いて、そこから溢れる気持ちは何色。血と混じって頬を伝い落ちてゆく。緑色の目をした怪物は、じっと僕を睨んでいる。あなたの指先が触れて、そこから伝わる気持ちは何色。伝播する熱は僕の体をあなたの温度に冷やす。足元がぐらついて、倒れそうになる。きっとこのまま、僕はあなたと融解してしまう。夕陽が沈むよりも早く、僕の中身は元の形を失う。溢れてゆく。こぼれてゆく。あなたと溺れる夢を見る。僕らは何色の魚に脱皮できるだろうか。
2/5/2024, 3:08:11 PM