神様、ぼくの大切な人をお救いください。
なんでもします、ぼくの命を捧げます、お願いします。
"その願い叶えてあげましょう"
空から声がした。
そっと顔を上げると真っ白な人がこちらを見下ろしていた。
"あなたの命と引き換えにあなたの大切な人を救ってあげましょう"
ああ良かった…これでぼくは…
"しかしあなたの命はまだ必要ありません、あなたの命の灯火が消える時その魂を頂きます。さあお行きなさい愛する者のもとへ"
そして真っ白な人は姿を消した。
ぼくはここで死ぬのだと思っていた。覚悟していた。
早くあの子のところに行かなくては!
(あなたの行いはずっと見ていますから)
#神様が舞い降りてきて、こう言った
7/28/2023, 9:08:33 AM