俺は、物心ついたときから" 糸 "が視える。
視える糸の種類は様々で、恋愛から命まで幅広くある。
(あのカップルもう少しで別れるよ!だって、赤い糸が短いし!!)
小学生の頃、この発言をきっかけに俺は周りからおかしな子というレッテルを貼られ、完全に内気な、いわゆる陰キャとなった。
そんな何の変哲もない日常を変える出来事が起こった…
転校生が来たのだ。それも、宝石のように整った顔立ちのイケメンが
正直顔はどうでもよかった。ただ、あいつの手から視える赤い糸が気になって仕方がなかった。
なぜなら、それは俺の首に巻きついていたからだ。
それもびっしりと、締め付けるかのように…
…俺はこいつから逃げることはできない運命なのだろう。
6/19/2025, 9:04:30 AM