ないものねだり
手を伸ばせば届くはずの
あの光は
いつも指先の少し先で
ふっと形を変えてしまう
欲しいと願うほど
遠ざかるのは
きっと世界の気まぐれじゃなく
わたしの心の癖なのだろう
持たぬものばかり数えて
ため息を重ねても
胸の奥の空白は
埋まるどころか
静かに広がっていく
それでも
追いかけずにはいられないのは
手に入らないものほど
美しく見えてしまう
この不器用な性質のせいだ
今日もまた
ひとつの願いを
そっと胸にしまいながら
歩き出す
満たされないままの
わたしという物語を連れて
眞白あげは
3/26/2026, 11:21:49 AM