窓越しに見えるのは、
夢を見ている少年と、踏切へ飛び込む少女、死にたそうな顔をした少女、赤い糸を結びつけている少年。
この世界は、沢山の人がいる。
本当に、沢山の人が。
だけど皆、現実が嫌いだ。
そして、自分を嫌っている。
大人になった自分が、小さな子供を羨ましく思うのはそう言うことだろう。
何も考えずに、ただ「楽しい」とかの感情で生きて居られるから。
でもそんな皆んなを羨ましく思う。
私は、私は、命が長いから。
だけど私は、死のうとしても死ねない。
ただ殺されるのを待つだけだ。
人は、私より遥かに小さくて、脆い。
私は、人より遥かに大きくて、脆いとはかけ離れた存在。
私は強い。全てを知っているから。
だって私は、全てを見ているから。
だって私は、太陽だから。
"窓越しに見えるのは"
7/2/2023, 9:36:05 AM