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いつか、何かが変わるんじゃないか。

そんなことを思ってた。

ただそこに立っていただけなのに、示された先は無数に枝分かれしていて。
どれを選べばいいのか解らなかった。

だからこそ、無難な道を選んだ。誰もが行く、その他大勢の道を選んだ。
才能も、努力も、お金も、時間も、何もかもを持ち合わせていないからこその道で。

それが正解だったのかと問われたら、恐らく”否”と答えるだろう。
同時に、どうあっても”特別”になれないことくらい解っていた。

いつか、何かが変わるんじゃないか。

それは、変化を恐れなかった者の言葉で。
変化を嫌い、無知を好み、現状に縋り付く姿は、無様で、滑稽で、惨めでしかない。


”好きじゃない”世界に留まることを選んだ”のに”、いつだって逃げ出したいと願う様を、ただわらうしかなかった。



好きじゃないのに

3/25/2023, 2:05:41 PM