月見茶

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誰よりも、ずっと

 病室の寝台で一人の少女が眠っている。 体の至るところに包帯が巻かれ、痛々しい。
 微かに胸が上下するのとモニターの反応以外、少女が生きているのか判別出来ない。
 隣には付き添いなのか、少年と言っても差し支えない子が椅子に座っている。子どもは何をするでもなく、少女を眺めている。だが、表情は固く、眉をしかめているように見える。
「主……」
 思わず声が漏れる。
 守らなくてはいけなかった。守ることには自信があった。誰よりも。誰にも負けないことだった。
 だが、駄目だった。駄目だったのだ。
 子どもは忘れないだろう、この日を永遠に。
 固く誓うだろう。
 誰よりも、ずっと、主を守り続けると。

4/9/2026, 2:33:22 PM