「明日への光」
俺は今、長く続いた道の上にいる。
よれたスーツは、もはやその真価を失っている。
時刻は23時54分。
これまでを振り返ると足跡が一筋、確かに存在している。
それなのに、日々を繰り返しているとどうして感じるのだろうか。
悶々とした気持ちが晴れぬまま歩き続ける。
時刻は23時59分。
ある結論に至った。
俺は、この惑星の緩やかな流れの一部にいる。
ただその流れに身を任せればよいのだ。
"そこに日にちの概念などはない"
そっと胸ポケットのボールペンに手を伸ばす。
右手でボールペンを強く握りしめ、勢いよく腕時計に突き刺した。
その瞬間、目の前が光に包まれ俺は目をとじる。
男の腕時計は0時から動く気配はない。
12/15/2025, 12:16:14 PM