やまんば

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 光が当たる。客席はみんな自分に注目している。私が踊れば、光も踊った。
 人並みより少しだけ長いこと続けた、それだけのことかもしれない。幼い頃から日課のように続けたダンスは、先日終わりを迎えた。
 面倒くさくて休む日も、自主練で汗をかいた日もあった。
 ついこの間までの当たり前は、今ではどう過ごしていたのか思い出せないほど眩しくて、羨ましい。
 私にはもうあの時ほどの熱がないけれど、私を彩る光は、まだ消えずに私の中にいる。

/眩しくて

7/31/2025, 3:49:45 PM