「狭い部屋」
今日は部活の練習がいつもよりも大変だった。そんな日はなぜかテンションが高くなる。高校生として、青春の日々を彩りたいがための本能だろうか。
部活の疲れがとれるわけでもないのにコンビニに寄り道をして騒いで、駅に着くとそれぞれの帰り道へ別れていく。
友達といるときの賑やかさからは一変して、1人で歩く道は寂しい。どこかつらい気持ちを、1日の疲れがさらに沈めてくる。嫌な記憶が蘇ってくる。
しかし家に着くと、その気持ちは少し和らぐ。自分の部屋なら尚更で、いつでも温かく迎えてくれる。
私の部屋は自分の好きなものが詰め込まれていて、もうこれ以上ものを置く場所がないほど狭くなっている。きっと、この部屋に好感を抱かない人も多いはずだ。
でも私は好きが詰まったこの部屋ががいい。
このごちゃついて狭い部屋が、どんなものからも守ってくれる、どんな疲れも癒してくれる、私の安心できる場所。
6/4/2024, 1:17:59 PM