わたしの手から離れていく鋭い先で大気を切り裂き紙でできた白い鳥はとおく とおく とおくへと遠い空へと飛んでいく白い鳥は雨に溶け柔らかな空の綿となる青に浮かぶ眩い白はふわふわ ふわふわ ふわふわと呑気な様子で風に乗る空はゆっくり流れてくわたしが行けぬところまで山こえ 海こえ 街をこえ巡り巡って戻るのだ丘の上 空の下風に靡く長い髪高く 強く どこまでも響くように叫んだ私はここにいる
4/12/2023, 10:57:52 AM