伊久留 凪

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#懐かしく思うこと


言葉も声の調子も
自分がどんな風に笑っていたかさえ
もうほとんど覚えちゃいないけれど
古びた写真のように残っているおぼろげな記憶が
ひどく懐かしく思えた。

今が嫌なわけじゃない。
ただ、
記憶を巡り、過去を振り返る度、寂しくなった。
戻りたいと思ってしまった。

いつかの自分は信じていた。
平凡な日々が当たり前でないことを知っていたからこそ、信じていたのだ。

ずっとずっと大好きだ。
今も昔も変わらずに。
それでも、変わらない思いがある中で変わらずにはいられないものが確かにあった。
だからやっぱり永遠なんてなかったけれど
今日は、今日だけは
思い出に浸ってしまえばいいさ。

10/30/2022, 2:24:56 PM