降り積もる思い
あー重い。
肩にのしかかる肩掛けベルトを少しずらし
カバンを持ち替える
校内の秘密通信ー通称ラブレターを配達している
携帯電話の持ち込みが厳しく制限されてるので
こんな商売が成り立つ
依頼は、『生徒会室の生徒ご意見募集中』の箱に偽装された『配達依頼箱』に来る
恋が成就する
という噂ゆえにか
依頼が多くて肩が重い
誰よりも早く登校したり
下校時に
靴箱や教室の机に入れている
量が多いと誤配してないか
何度も確認が必要で
「胃が痛い」
ボソリつぶやいてしまう
『幽霊なのに胃が痛いの?』
「え?」
振り返る俺にブレザーにエンジ色のリボンを結んだ制服の女の子が言う
「オレ幽霊なの?」
『ラブレターを配達する幽霊よ。』
オレいつから死んでるんですか?
全部オレの妄想?
「生きてたことも無い」
オレーオレ自身が学校の七不思議らしい
恋が振り積もって
オレが生まれたらしい
恋の成就には、貢献してるけど
こういう不自然不可思議なものが長く存在すると悪霊も引き寄せるらしい
『生まれ変わって、幸せになって』
ブレザーの女の子は、そう言うとオレの両手を握った。
大きな黄色い光が生まれオレを包む
温かい
オレー成仏するのか?!
オレは、学校から離れるのを感じた。
12/21/2025, 12:32:05 PM