光頼

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柔らかい雨
             「カラス」
この世界では有名なおとぎ話、ライ王子という話。
みんなのことを考えて生活している優しいライ王子は、
1人に対しては優しくなかった。
それは幼なじみのピレ。ピレは普通の庶民だった。
でも、ライ王子の親が、ピレの親と仲が良かった。
から昔から一緒にいた。



〜ライ王子目線〜
いつからだろう。ピレといると、胸が苦しくなる。張り裂けそう。
でも、離れたくない。この苦しみを、ずっと味わいたい。
俺はやばい人になってしまった。いや、これが好きという感情か。
なのに、この前言ってしまった。「庶民のくせに、調子のんなよ。」
どっかいけ。いやだ。消えろ。行かないで。俺に従え。なかないで。





一緒にいようよ。





一緒に笑おう。
一緒に泣こう。
寄り添おうよ。
だから、いっしょにいy…


「グッガッグォバッ」



かー、かー、


そして、王子はからすになってしまった。その時に流した涙は
柔らかくて、優しく王子を包んで、王子はいきを引き取った。




ピレは、王子の死をしらず、お金がなくなり餓死。
でも、2人はあの世でも会えなかった。いや、お互いが分からなかった。
誰も嬉しくない、バッドエンド。

でも安心して。

























「かー、かー、」
今も、王子は、地獄で苦しみながら、優しく皆を見守ってるよ。

11/6/2024, 11:39:45 AM