「静かなる森へ」
がたんがたん、がたんがたん
私は電車に揺られていた。
窓の外の景色は、視力が上がりそうな程の緑一色。
相変わらず田んぼしかないなあ、とぼんやり思う。
繊細で気にしいな性格の私は、新学期の慌ただしい生活にすっかり心を病んでしまった。
それを心配した両親が気晴らしになればと遠方の祖母宅に送ったのだ。
いらっしゃい、としわしわの笑顔に迎えられ家に入る。当然祖母以外に知り合いはいないので、することがなくて近所を散歩してみることにした。
平坦な田舎道を歩いているうちに、荒んだ心がゆっくり和らいでいくのを感じた。
自然に囲まれたこの場所は、静かで居心地がいい。
誰の目も気にすることなく、それでいて優しく見守られているようで温かくなった。
また嫌なことがあればこの「静かなる森」に来よう、と心に決めた。
かなり無意識だったけど思い出のマーニーみたいになってしまった...オマージュということで...
5/10/2025, 11:41:26 AM