一森くま

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ハッピーエンドって
人生の途中の中継地点で得られるご褒美みたいなものだ。
だってハッピーなのだから。

例えば
好きだった人と喧嘩したり、離れたりしながら
やっとの想いで叶えることができた恋愛や結婚。

目標を立てて、それに向かって数字を上げたり
努力して達成できた会社やチームでの大仕事。
またはそれに伴う昇進や独立なんかも。
スポーツをやっている人であれば第一位獲得とか。

しかし、ハッピーエンドの次は
またすごろくのスタート地点に戻るのが定めだ。
人生はなおも続く。

どんな恋愛をしようと
どんな成功をしようと
人が最後に迎えるのは死である。

多くの人はその瞬間をハッピーエンドだと
思えるだろうか?

悔いなく生きた、またこんな人生を生きたい!と
最後に思えたならハッピーエンドと言えるかもしれない。

まだ生きていたい、死にたくない!
こんな終わり方は嫌だともがきながら
バッドエンドだと感じる人もいるかもしれない。

私は人が亡くなると
最後に見える景色について
想像してしまうことが少なくない。
恐らく日本における殆どの人が病室か自宅の天井を眺めることになるだろう。

あの真っ白な余白を見て何を感じるだろう。
余白など見えないくらいに精一杯生きた思い出で溢れてきたら、きっとそれはハッピーエンドだと思う。






 

3/29/2024, 1:59:03 PM