ヒペリカム

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突然鳴り出す携帯に 聞きなれた人の声
午前2時 あれはそう 夏の終わりの月
冷たい雨がずっと 降ってたのを覚えてる
土砂降りの雨の中 君と待ち合わせて...

くだらない毎日の中で 夢ばかり見てた日々
美しいものだけを 集めようとしてた
開いた傷口の痛みに 気づかない様に生きてきた
何かから逃げる様に 快楽に溺れてた

オレンジ色の街灯が 寂しいけど好きだった
このまま何処か遠く 連れ去ってと願った
何処にも居場所が無かった あの頃の私には
君と居た時間が 幸せだったの

見えないモノに縋りつき 見えない事を恐れた
偽りのモノでさえ 美しいと思えてた
傷つく事にも慣れた 私を呼ぶ声がした
気づかない振りをして 現実から逃げた

オレンジ色の街灯が 寂しいけど好きだった
このまま何処か遠く 連れ去ってと願った
何処にも居場所が無かった あの頃の私には
君と居た時間が 幸せだったの

見上げた空が鳴いていた 隣に居る君に
気づかれぬ様に 泣いていた
車の中 寂しさだけ消えなくて...

1/25/2023, 10:48:51 AM