蓼 つづみ

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終電も失せて、
意味を果たすための音は眠った。
ここは、今日でも昨日でもない。

線路の先は、夜に呑まれて消えている。
目を覚ましているのは、夜行性の灯だけ。

なぜ、ひととして
生まれてきてしまったのだろう。

けれど、
みんな本当は
操られていたほうが
苦しまないのかな。

進みつづける秒針が
余計なおせっかいだと言っている。

操られていることは、
かわいそうじゃないのかもしれない、
なんて
思ったんだ。

題 ミッドナイト

1/26/2026, 9:43:05 PM