#突然の別れ…
ー恋の別れは、突然だったー
約5年前の話だ…私は、当時、ダンス部の仮入部の頃から気になっていた好きな先輩がいた。二つ上の貴方は、私から見るに、例え、初対面でも分かる程、ダンス部の中のムードメーカーだった。一人だけが盛り上がり過ぎてまるで貴方だけ浮いている様にさえ見えた。そんな貴方に惹かれる様に、久々にダンスをやりたいと思った。そして、予定通り、ダンス部へと入部。あの頃の事は、もうあまり覚えていないが、ただただ貴方が好きで、色んな方法でアタックしていたのは、覚えている。何度も告白をしては、振られを繰り返していた…沢山話してるうちに、何時の間にか、貴方は、卒業の日。彼とは、訳有りで、高校時代、色々、大変だった。でも、卒業しても会いたい気持ちも好きな気持ちも変わらなかった。とある日、まだ学生の頃、たまたま高校で仲の良い友達と遊ぶ事になった。すると、何人かいるうちの一人が、「一人は、男の子、欲しくない?」と話になり、私は、「そうだ!」とひらめき、貴方が卒業する際に貰った連絡先へと電話をかけた。すると、貴方は、電話に出てくれて、私達の元へと駆け出して来てくれたね。そんな貴方に余計に好意を抱いていった。その日の遊びの最中、皆でプリ撮って、その後、私は、もうそろ誕生日だからと言う理由で、貴方に二人でプリを撮ろうと誘ったね。すると、貴方は、私の好意も知っているはずなのに、すぐに許可したね。そして、二人で撮ったプリ。その頃、私は、女の子と以外、プリを撮った事が無く、自ら誘った癖に、顔が強ばっていた。初めて、男の子とプリ撮ったのに。初めて、好きな人に勇気を出して誘えたのに。貴方が肩を、コツンと私の肩に触れる様にプリに映るから。緊張し過ぎて、凄い顔になってしまったの。そしてその日の帰り道。私は、女友達皆に、「ちょっと、彼に話が有るから、先言ってて。」と告げ、私は、彼の元へ。勿論、話は、告白。「ねぇ。そろそろ付き合ってよ〜🥺」と告げると、彼は、「え〜!どうしようかな🤔」と言い、「考えとくわ。」「どうしたら、付き合ってくれるの〜?」と本気で彼を好きだったあまり、流れで聞くと、彼は、「🤔俺、ロングヘア好きだから、𓏸𓏸がロングヘアになったらな」と言われ、その日から、必死になって、髪を早く伸ばす努力をしていたとある日の私の住む児童養護施設。夜、いつも通り、親友とワイワイガヤガヤ盛り上がっていると、一本の私宛の電話が…職員から渡され、誰からか、聞くと、まさかの彼からだった。内容は…「俺は、正直、付き合うか、付き合わないか、どっちでも良いけど、どっちが良いの?」と。私は、その言い方、気に食わなかったが、それよりも今しかチャンスが無い!と思い、先を急ぎ、私は、思わず、「付き合お!」と、即答。すると、彼は、呆気なく、「いいよ〜。そしたら、今日から宜しくねー」と。私は、思わず飛び跳ねそうになった。それ程、彼をずっと愛していたから。でも、これは、地獄の始まりだった…と言うのも、私は、高校時代、彼の事を、一度、精神状態に陥らせた経験が有り、それなのに、そんな簡単に上手すぎる良く出来た話だとは、思ってた。そして、まさに私の鋭い勘は、大当たりに過ぎなかった。その日から、私達は、仕事終わり、毎日、電話をする事を欠かさなかった。例え、何があっても、必ず毎日電話していた。どんどん私の誕生日が近付き…とある日に、彼から、「映画デートをしないか?」と初デートのお誘いをされ、浮かれていた。二人で観る映画を話し合った結果、最終的に、実写版のアラジンを観る事になった。私は、それに向け、毎日、ウキウキ状態。その先に何が待ち受けているかも知らずに…映画デート予定日の一週間前。幸せの絶頂だったはずの私の身に、突如、不幸が舞い降りる…いつも通り、仕事終わりの電話をして、映画デートの日程をそろそろ本格的に決めようと話そうとして、彼の携帯に電話をかけた…すると、何度かけても、かれは、電話に出ない所か、「おかけになったお電話番号は、現在使われていないか、電波の届かない所にいます」のアナウンス…楽しみにしていた、彼との初デート…そして、今まで彼氏がいても、デートまで行かなかったから、尚更、初めてで楽しみにしていたのに…彼は、突如、音信不通になり、私の前から、何事も無かったかのように空気の様に消えて行った…それから、毎日、授業も頭に入らないし、一日ボーッとしたりする事も増え、泣く事も増え、毎日、泣き叫ぶ日々…親友に聞くと、どうやら、彼は、私と付き合ってたはずの時期から、まるで私を騙す様に、他の女がいたようだ。悲しいけど、これで終わりなんだ…と毎日、心を閉ざす日々…そして、傷心の心を更に傷付ける様に、更に、不幸は、舞い降りる…とある日の放課後…担任二人に呼び出しを受けた。その内容は…「お前が付き合ってると話してたアイツ、この前、お前が実習行ってる最中に学校に来て、『俺と𓏸𓏸は、別れました。𓏸𓏸を好きだった時期も付き合ってた時期も有りました』とだけ、私達、お前の担任二人と、アイツの元担任二人に、伝えて、帰ったが、お前は、どう思ってるんだ?」と…突如、知らされる不幸に涙目になる私…それでも、傷心の心になっていると知っているはずなのに、容赦無く、問う担任達…あー。私には、味方一人もいないんだ…と…泣きそうになるのを耐えながら、私は、答えた。私の思ってる事、私の意見全てを…「私は、正確な別れ話は、されてません。確かに交際二日目で冷めちゃったみたいな話されたけど、その後も二人で笑ってたし…」「でも、それが彼の本音だったのに、お前が引き止めたんじゃないのか?」と。「そんな事してません!てか、大体、好きだった時期も付き合ってた時期も有りましたって何ですか?私、一度もあっちからそんな話された事も無いですよ?」と言い、諦めた。突然の別れだった…彼といるのが楽しかったから、彼の本音にしか気付けなかった…でも、やはり有るはず無かったんだ…私が精神状態に陥らせてまでも実る良く出来た話なんて…私も、油断してたな…これは、私に対する自業自得の罰だ。昨年、久々に高校の文化祭に行くと、その彼の姿が有り、私は、未練を晴らす為にも、思ってる事全てを彼にぶつけた。そして、二人は、5年越しに和解し、何とか、私も心の中のわだかまりが無くなり、何となくスッキリして、彼と離れる事が出来た。
5/20/2024, 9:19:33 AM