夏の雨

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会場の男と傍観者達を殺した後の事だった。
「ひ、人が死んでる?」
「やばいですね…」
「っ?!」
不味い。もう人が来たのか。出口はもうあそこしかないし絶対出会うよな…。
どうしようかとタジタジしていると、2人の男が現れた。目を丸くしている背の高い人は緑色の目、一方で冷静な男は青い目をしていた。
「ちょっ…大丈夫?」
「……大丈夫。」
「ひ、と死んでる、けど?」
やめろ。そんな心配するような緑の瞳で俺を見るな
「そんなこと分かってる。」
「でも…その、外に出よっか。」
「………分かったよ。」

「お前らは誰だ。」
「俺〜?俺達はただの旅人だよ。ね?」
「そうですね。…君は?」
「俺は…人殺しだ。」
そう言うと、一瞬緑の目の男がビクッとしていたがすぐに笑った。てかなんで笑ってんだ…
「先輩。笑わないほうがいいですよ。」
「えっまじ?」
「はい。」
「えぇ〜…」
青色の目の男は最初は怖そうだなと思っていたが案外いい人そうだなと思う。……少し、少しだけいいなと感じた気がした。
「ちゃんと自己紹介した方がよくね?」
「そうですね」
「はぁ…?」
自己紹介?なんで?
「じゃあ俺ね!俺の名前は雪那。よろしく!」
「俺は蒼汰。よろしく」
「………俺、は…」
言った方がいいのか?人殺しと旅人が仲良くなったら…警察に捕まってしまうのに…
「………言えない。」
「いいよ!言わなくても!」
「あぁ、ちなみに雪那先輩は刹那的だから。」
「刹那的…?」
「後先考えずに今を大事にする人ってこと。」
「ちょっとディスってるよね!?」
「まぁ…」
言い合いを始める2人を見て、何故かくすぐったくなってきた。
「だから……あ、笑った。」
「えっ…」
「おぉ〜笑った!」
「それ俺の時も言ってましたよね?」
「うん!そうだけど…笑ってもらえてよかった!」
「……」
「まぁ、そんな訳で俺は刹那的だから!全然きにしないで“今”を考えて。」
「今……」
「どうしたい?」
「ついて…行きたい………」
「じゃあ行こう。」
「そうですね。」
俺は出された2人の手をそっと掴んだ。今この瞬間だけは…俺が罪人だと言うことを忘れたい…

#刹那
適当に終わらせちまった…また続き書こ!

4/28/2023, 10:54:25 AM