『secret Love』
※BL 死別
いつか告げようと思っていた気持ちに蓋をした。
君に好きだと言いたかった。
その言葉を聞いた時、君はどんな顔をしたのかな。
驚いた?それとも、知っていたと小憎たらしい顔で笑ったかな。
もうすぐ死んでしまう人間の想いを背負わすなんて、僕にはできなかった。
僕がいなくなってからも、君には幸せに生きて欲しかった。
だけど、もし、君も僕と同じ気持ちで、僕が死んでからもその気持ちを持ち続けてくれるのなら、そう思ってこの手紙を残すことにした。
手紙を託した人には、十年後に君がまだ僕を好きでいてくれたら渡してほしいと頼んである。
この手紙が読まれずに捨てられていることを本気で願っているのに、心のどこかで君が読んでくれてるといいなと思ってしまう。
君が好きだよ。愛してる。
だからどうか、幸せに。
9/4/2025, 5:13:23 AM