ふわり髪が舞い上がる
青い空に羽が舞う
白い雲は足早に
山の向こうへ消えていく
ふわり花弁が舞い上がる
青い空に色が舞う
灰色の煙は幻のように
形残さず霧散する
空の手の中風が吹く
空っぽのまま風が吹く
‹風を感じて›
憧れていた街だった
並んで覗いた店先で
「夢みたい」と呟いた
「夢だよ」と目が覚めた
知りたかった本だった
並んで開いた頁の上
「夢みたい」と呟いた
「夢だよ」と目が覚めた
見たかった服だった
並んで歩いた絨毯に
「夢みたい」と呟いた
「夢だよ」と目が覚めた
暗く沈んだ部屋だった
向かい合えずに俯いた
「夢であって」と呟いた
声はしなくて目を閉じた
‹夢じゃない›
思いのままに心のままに
足の向くまま進んでいこう
その道中がどれほど酷く
ゴールがどれほど遠くとも
願うままに祈るように
瞳の向くまま進んでいこう
その年月がどれほど永く
生命をどれほど費やすとも
進むままに進むままに
選んだままに進んでいこう
其処に辿り着きたいなら
その姿を望むなら
‹心の羅針盤›
「いってきます」に「いってらっしゃい」が返ること
「ただいま」に「おかえり」が返ること
当然みたいな祈りであって
決して必ずの契約じゃない
「また明日」に「また来週」に
「また来年」に「またいつか」に
当たり前みたいな言葉が
さいごになる時があること
永遠も絶対もこの世に無ければ
希望も願いも形の無いこと
‹またね›
8/10/2025, 6:55:22 AM