花束
チャイムの音が鳴り響き、同時にスマートフォンの通知の音も鳴った。
「フラレたらどうしよう、気まずくなるよね」
そのメッセージに、
「絶対に両想いじゃん」
無機質な顔をして、そう返事を打ち込んでいく。
「次、移動だから」
スタンプ付きのそれに、既読を付けた後、用済みのスマホを鞄の中に戻して、代わりに透明のジッパー袋を取り出す。
「我ながら女子」な、その中から、一番気に入っている便箋を選び、机の上に置いたままのケースから出したカラーペンで「ガンバレ」等のテンプレな言葉を紙の上に並べていく。
途中、「自分の中に男子の心でもあれば、少しは、違ったのかな。」などと、書くわけでもない言葉が、頭の中に浮かんできて、少し苦い気持ちになった。
(そういう人もいる。)
教科書で読んだ、狭い世界では、まだ、漫画の登場人物みたいな、気軽な勇気は、持てなくて。
手紙の最後に、四つ葉のクローバーのシールを重ねて、最後に白いリボンのマスキングテープで留めた花束を作り、
後は、「かわいい」ハートの形に折ったら完成。
「親愛なる君に幸運を」
今は、どんなかたちでもいいから
「私の側に居てね。」
(後書き。)
文章の若づくりって難しいね^^;
※花言葉「私のものになって」から少し、解釈変えてます。
2/9/2026, 3:40:39 PM