『もしも君が』
もしも君が僕に好意を向けてくれたらどんなに嬉しいだろう。
何があっても必ず守ると誓うし、君が悲しんで涙を流しているのなら、その涙を拭ってあげたい。
でも、それは君の隣にいるやつの特権だ。
僕にその権利は無い。
あの時、覚悟を決めて君に気持ちを伝えていたなら、君の瞳には僕が映っていて隣にはいつも僕がいたかもしれない。
君の好きなところを言えと言われたなら声が枯れるまで言い続けられる自信がある。
愛が重いと言われてもいい。
君に僕がどれだけ愛しているのかを伝えたいから。
その気持ちを形にしなければ、きっと伝わらないと思う。
僕は今でもあの日の後悔を拭うことができない。
後悔をするくらいなら言えば良かったのに。
きっと僕以外のやつはそう言うだろう。
言えるわけが無い。
もしも君が僕のことを好きでなかったら、この関係は壊れるだけだ。
君は優しいから僕を傷つけたと勘違いをして、この関係を終わらせようとするだろう。
幼なじみというこの関係を。
この関係は素晴らしいほど僕には都合が良かった。
だから、この関係に頼ってしまったのかもしれない。
もしも君が僕に好意を向けてくれたなら、今頃どんな関係になっていただろうか。
6/14/2025, 1:41:14 PM