暗がりの中で、ただ愛しいと思ったものがあまりにも私の害悪だったということに気付かぬふりをし続けて。愛していますと言い続けられることに満足のふりをしていました。金と、時間を捧げれば、私にまともに笑顔が向いた。その喜びは、光の中で寝転べる人には生涯知ることができないと思うんですよ。
すごく、幸せなんです。それしか言葉がないことが、悔しいくらいに。私の唯一であると思い込めるキレイな世界でした。
それは僕の知る幸せを甘受している人々と似た笑顔をしていました。
浮気者の旦那をそれでもいい生活をさせてもらっているからと笑うあの奥さんと同じ目をしていました。
僕はあの奥さんのことを幸せものだと思い込んでいたのですが、そうするとこいつのことも幸せそうだと思い込まなければいけないのでしょうか。僕はわからなくなりました。
10/28/2024, 2:33:24 PM