「神様がいらない星を捨てるから流れ星になるんだよ」
「でもさ、お星様は亡くなった人の産まれ代わりじゃないの?」
「うっ…」
妹をちょっとからかってやろうと思っただけなのに反論されてしまった。
「じゃあさ、私も死んじゃったらお星様になって神様に捨てられちゃうの?」
妹は泣き出してしまった。これじゃあ俺が泣かしたみたいじゃん。すると母さんが、
「たしかに亡くなった人はお星様になるよ。でもね流れ星は捨てられてるんじゃないの。神様が綺麗で美しいお星様を大事に宝箱の中にしまっていたら、宝箱の中に入り切らなくなってお星様が溢れたからなんだよ。だから、いらないお星様なんてないの。」
母さんがそう言うと妹はニコニコしていた。
3/15/2024, 1:50:25 PM